ナツツバキ(Japanese stewartia)
初夏から梅雨の朝に清涼感あふれる白い花が涼しげに咲いて夕方にぽとりと落ちる、はかなく美しい沙羅の花☆
和名は、梅雨の頃にツバキによく似た花を咲かすことから『夏椿(ナツツバキ)』と名付けられ、お釈迦様が入滅するときに近くに生えていた沙羅双樹に間違えられたことから、『沙羅の木(シャラノキ)』という別名もあります。
属名の学名『Stewartia』は、18世紀のイギリス首相、植物学の研究にも熱心であった、第3代ビュート伯爵ジョン・ステュアートの名前から。
平家物語でうたわれた沙羅双樹は夏椿だそうです。
祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色 盛者必衰の理をあらはす。
おごれる人も久しからず ただ春の夜の夢のごとし。
本物の香り高き沙羅双樹は、日本では育たず、『夏椿』が天台宗のお寺に植えられており、日本で唯一、開花する沙羅双樹を見られるのは、『草津市立 水生植物公園 みずの森』です。
ナツツバキの花言葉
はかない美しさ・愛らしさ
ナツツバキについて
科・属 | ツバキ科ナツツバキ属 |
和名 | 夏椿(ナツツバキ) |
英名 | Japanese stewartia |
学名 | Stewartia pseudocamellia |
原産地 | 日本、朝鮮半島南部 |
開花期 | 6月~7月 |
白き爽やかな花が梅雨の憂鬱を和らげてくれます☆