シオン(Tatarian aster)
紫色の花が本格的な秋の気配を感じさせる、十五夜の頃に開花することから十五夜草とも呼ばれる追憶の花☆
名の学名『Aster(アスター)』は、放射状に伸びる花びらから、ギリシア語『aster(星)』の意味をもちます。
和名『紫苑』は、紫の花でたくさん集まって咲く様子の『苑』から。
今昔物語に因み、『オニノシコグサ(鬼の醜草)』や十五夜の頃に開花することから『ジュウゴヤソウ(十五夜草)』などの別名もあります。
今昔物語集では、父の死をいたむ兄弟の物語があります。
父をなくした兄弟は墓参りを欠かしませんでしたが、
次第に仕事が忙しくなった兄は、忘れ草を墓前に植えて墓参りをしなくなります。
弟は墓前にシオンを植え、毎日墓参りを続けました。
兄弟を見ていた鬼は弟に感心して、予知能力を授け、弟はその力のおかげで幸せに暮らしたとさ。
シオンの花言葉
追憶・君を忘れない・遠方にある人を思う
シオンについて
科・属 | キク科シオン属 |
和名 | 紫苑(シオン) |
英名 | Tatarian aster, Aster tataricus |
学名 | Aster tataricus |
原産地 | 日本、朝鮮半島、中国、シベリア |
開花期 | 9月~10月 |